≪文通180≫「ネガティブな要素」と「大衆人気」について
この記事は、公開から5年以上経過しています。
投稿者:
魔法使いA-Ki☆。
投稿日:2016-05-27

投稿日:2016-05-27
→『≪文通179≫感情エネルギーによるエネルギーワークについて尋ねてみた』
///// norikoさんより
個人的に
■いま一般に世の中に人気な作品にも、高次のポジティブなエネルギーとネガティブなエネルギーと両方ある
■ネガティブな要素が含まれていないと大衆に人気がでない現状
というのがすごく興味があるので…
もし機会がありましたらそのへんAKIさんがつながれる上のかたがたがどうお考えか
うかがえることがあればすっごくうれしいです(いつか機会があれば…でけっこうです)
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たとえば進撃の巨人ひとつとっても、誰もがはげしくゆさぶられるような人間の魂の叫びの
ようなものが描かれているから爆発的に人気が出たんだと思うんです
でもやっぱり前面にあるのは残虐性とか抑圧性で、あの要素がなかったら絶対に人気は出て
いませんでした
むしろ最近ではあれくらいどぎつい感じのつかみがないと一般に受けないとも言われます
映画マトリックスなんかもある意味すごく真実そのものを描いてて、でもひとさじネガティブの
ゆがんだ情報がまざっているといいますよね
まどかマギカをご存知かわかりませんが、
(ご存知なければ「魔法少女まどかマギカ」映画じゃなくてテレビシリーズのほう…ぜひご覧ください)
あれも宇宙存在からネガティブエネルギーを搾取され続ける人類のどうにもならない抑圧を
ほぼそのまま描いたものです
でもラストは光のパワーでまどかが世界を救いました
私はあの作品の最終回をいつ思い出しても涙があふれてしかたないんです
/////
(A-Ki)
さて・・・
そもそも、『ネガティブな体験をするために、人間として地球に降りてきている』という面があるので、
ネガティブな要素が含まれた方が人気が出やすい、というのは、僕としては納得がいくものですが。
(クロヒメ)
創作は、小説や映像作品だけじゃない。
(A-Ki)
はい。
(クロヒメ)
家具とか、建物とか。
人間の行いそのものとか。
自然物とか。雲とか。そういうのも、全部、こっち側から見れば創作物。
映画やアニメは、単なる乗り物。
乗れるものに乗る。乗りやすいものに乗る。それだけ。
(A-Ki)
えーと・・・。
「残虐性やネガティブを含んだ創作物(の魂)は、映画やアニメ、小説などを使って地球に情報を降ろすことが多い」
「そうでない創作物は、家具や建物、アクセサリーや服、その他様々なものを使って自分を表現することが多い」
・・・みたいな感じですかね??
(クロヒメ)
不可能では無いけれど。実際にあるけれども。残虐性のあるエネルギーが、家具を通して物理世界に顕現するのはビミョー。
映画の方が遙かに降りやすい。
(A-Ki)
あぁ、なるほど。
(クロヒメ)
そして、降りられる数には制約がある。人間と同じ。
無限に降りられるわけじゃ無い。
だから降りられるところから降りる。
自分を表現したい存在の数より、降りられる席の数の方が圧倒的に少ない。
(A-Ki)
えー・・・「地球に降りたい!自分を創造して欲しい!」という存在の数が100とすると、
降ろしてくれる人(作家など)の数は、1とか2とか、そんな感じ?
(クロヒメ)
もっと少ないけど。
そんな感じ。
残虐性のあるエネルギーが降りられる家具とか、残虐性のあるエネルギーが降りられる服とか、希少。
席が無い。
(A-Ki)
だから、そういう存在・・・言ってしまえば、席からあぶれてしまったネガティブな創作エネルギーたちは、映画やアニメに行く、と?
(クロヒメ)
降りやすいところに降りるだけ。
そこには、ポジティブな意味も、ネガティブな意味も無い。
(A-Ki)
ふむ。。。
創作物や作品という概念を、メディア系の視点だけから捉えようとするから、割合が歪に見えるのでしょうかね。
言ってみれば、立ち振る舞いや、おもてなしなんかも、「創作(されたい側)の、降りる先」になり得る、と。
(クロヒメ)
そういうこと。
(A-Ki)
・・・少なくともそれは『創作物』とは呼ばないですが(^^;
なるほどね。
(ラインハルト)
後は僕の方からもう少し説明しようか。
(A-Ki)
あ、はい。
(ラインハルト)
「素晴らしい作品と、売れる作品は、違う」というのは分かるね?
(A-Ki)
はい。
(ラインハルト)
「売れる作品と、売りやすい作品は、違う」というのも、分かるかな?
(A-Ki)
えーと・・・はい。
(ラインハルト)
多くの出版社や編集者、営業担当が好んで扱うのは、売れる作品では無く、「売りやすい(売れそうな)作品」だ。
今のこの時代においては、
見た目が派手で、人の心を容易に揺さぶって、印象が強く残って、自分だけで抱えるのが苦しいもの・・・ということで、
残虐性や、あるいは性的なコンテンツを含む方が売りやすいんだね。
そして、そうした売りやすい作品が圧倒的大多数を占める(流通・露出が多い)から、
まぐれ当たりを含めても、その中からヒットが出やすい。
逆に、いくら「売れる作品」であっても、流通の総量が極めて少なければ、
結果が出るまでに時間はかかるし、最終的な規模も小さくなる。
(A-Ki)
もし仮に、ヒット率が一律で1%だとして、
企画の時点で(売れそうなモノ)として「ネガティブなものが1000本、ポジティブなものが100本」なら、
「ネガティブなヒット作は10本、ポジティブなヒット作は1本」ということになるわけですからね(^^;
「どぎつい感じのつかみがないと一般に受けない(という制作側の思い込み・経験則)」で、
「どぎつい感じのつかみがある作品が、そもそもの作品の大多数を占めている」。
「ネガティブな要素が含まれていないと大衆に人気がでない」というのは、
「ネガティブな要素が含まれていないと、利害関係者に響かないので、結果的に大衆まで届かない(届きづらい)」・・・と。
・・・大衆に人気が出る以前に、そもそも企画に上らない(=作品が生まれない)ことには、お話にならないですからねぇ・・・(^^;
(ラインハルト)
あくまでも一側面だけどね。
ネガティブな要素が含まれているからと言って、それが必ずしも大衆に受け入れられるとは限らないよね。
それどころか、ネガティブな要素が含まれていたとしても、受け入れられずに消えていく作品の方が大多数だ。
だから、ネガティブな要素が含まれていること自体が決定打になるわけではない。
(A-Ki)
ふむふむ。
しかし、残虐性とか抑圧性が無かったら、進撃の巨人の人気は・・・
(クロヒメ)
それはもうその作品じゃ無い。
完成された作品に対して、何かをムダに引いたり足したりして考えるのはナンセンス。
(A-Ki)
・・・仰るとおりで。
(ラインハルト)
もちろん、「現実的には許されないけれど、創作の世界の中でなら許される行為」の『受け皿』として、
そうした作品が求められるという面も確かにある。
残虐性のある創作コンテンツがもてはやされるのは、なんだかんだ言って世の中が平和だからだよ。
もし仮に、日常的に巨人が攻めてくる世界の中で生きているとしたら、同じものをわざわざ映画やアニメで表現している場合じゃ無いからね。
(A-Ki)
日常が、本当の意味で暴力や残虐性で満たされたら、人は、コンテンツに対して、癒やしや平和、救いを求めるようになる・・・と。
そういう世界であれば、大衆が、平和的なコンテンツを求める(=平和的なコンテンツの人気が出る)と。
(ラインハルト)
もうちょっと複雑なルールがあるけれどもね。
概ねそんな感じだよ。
(A-Ki)
分かりました。
(ラインハルト)
それじゃ、こんなところかな。
アディオス!
(クロヒメ)
またね。
(A-Ki)
ありがとうございましたー!
/////
進撃の巨人や、まどか☆マギカと並べるのも何ですが、
くまモンとか、リラックマとか、ああいうのも『創作』なんですよねー。
人間から見れば(特に、作家・監督・編集者から見れば)別のジャンルなんでしょうけど、
上から見れば、
「ネガティブではなくて、かつ、人気のある創作物もあるよ!」
と。
あとは、
『ポジティブな情報の中にひとさじのネガティブな情報が含まれている』
という観点からだけ考えるのではなく、
『ネガティブな情報の中にひとさじのポジティブな情報を含まれているケース』
『「一切の救いの無い完全にネガティブな要素だけの作品が、大衆人気を得られるのか?」という切り口』
からも、
同じくらいの重みで論題にあげて考えても良いのかもしれませんね^^
この記事は、公開から5年以上経過しています。
情報が古くなっている可能性がありますのでご注意ください。
(多くの場合、記事で書かれているよりも、『厳しい状況』になっている傾向があります。)
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